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2017年12月23日

グランド・ツアー



ジョージ・ジョーンズ『グランド・ツアー』を今回のメルマガで紹介します。

英語がわからないと、美しく、楽しそうな歌と思われそうですが、
内容は飛んでもなく暗くてせつないボヤキ...というのが、カントリーの特徴だったりしますが、
グランド・ツアー』もその例外ではないでしょう。

ちなみにグランド・ツアーの意味ですが、
もともと欧米では、旅による発見が芸術を生むという発想がありました。
18世紀ごろのヨーロッパでは、貴族たちが『グランド・ツアー』
と言うものを行なっていました。
貴族本人が旅をすることもありましたが、基本的には彼らが
可愛がっている芸術家たちを世界各地に派遣しました。
そして派遣した画家が旅先で描いた絵を貴族のお屋敷の廊下にかけて、
それを鑑賞する、という仕組みでした。
このグランド・ツアーには生物学者も同行することがあって、
よって見知らぬ植物や種、生命体を持って帰ることで
ガーデニングや動物園や水族館などの発達につながりました。
同じく音楽家や作家や詩人も、
みんなこのようなグランド・ツアーへ派遣して
中東や南米やスラブ系のエキゾチックな音楽を取り入れ、
それを歌や旅行記という形で発表しました。
子供時代をドイツで過ごした私も、日本へ旅行するたびに
大勢の前で日本の旅報告をさせられたものです。
ですからグランド・ツアーというのは芸術家の旅の報告とか
旅のお土産というようなものであり、
そこから文化・芸術が生まれたんですね。
こういうところからも、ヨーロッパやアメリカでは、
いかに「みんなが知らないもの」を誰よりも逸早く取り入れることから
文化・芸術が発展されていったかが伺えます。

ちなみに日本では「おみやげばなし」と言います。
「ドイツ(アメリカ)から帰ったらお土産話を聞かせてください、楽しみにしています」
とどれだけ言われたことか。それを楽しみに帰っても、
残念ながら、私のお土産話を聞こうとする日本人は、
今の所誰もいません。
せいぜい「ドイツ語わからない」「ドイツといえばイヒリーベディヒ」「ドイツ時差はどのくらいあるの?」
「ドイツまで飛行機で何時間飛ぶの?」「ドイツは寒い?」です。
これじゃあ全くガイドブックと変わりませんね。
他文化や知らないものへの関心は、あまり無いのだと思います。
これでは新しい音楽も発展しませんよね。

そんな私ですが、今夜もメゲズに皆さんの知らないアウトロー・カントリーの演奏に励んだりします。
阿佐ヶ谷ジャンブジャンブでお会いしましょう。


■アウトロー・カントリーを学ぶなら「週刊アウトロー」
 http://www.mag2.com/m/0001665793.html

posted by Foomy at 15:09| 東京 ☀| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする