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2016年03月30日

三流ミュージシャンの特徴

とにかく馴れ合いと悪口が大好き

仲間同士でふざけたり冗談半分にけなし合うみたいな、身内的な関係って楽しいですよね、嫌なことを忘れられたりとか、うさを晴らせたりとか、大声で騒いだりとか。個人レベルでのストレス解消として、そういった馴れ合いの関係を持つのも一つの手かもしれません。ただ、馴れ合いの関係ってあんまり音楽活動には良くないんじゃないかと思うんです。むしろ、ステージ上にそんな関係を持ち込むのは音楽を台無しにするとすら感じます。持ち込んでも音に響きかないように抑えるべきじゃないかなと。個人的には、この関係を営業とか飲み会や打ち上げに引きずるのも「無駄」だと思います。

音楽には人間関係は必要ですが、一番大事なのはあくまで音楽そのものであって、良い音楽を作ろうという、同じ目標を持つ人同士のつながりを、まあ、愛とか呼ぶのだとしたら、馴れ合いにはそれが含まれてないんですよね。演奏家にとって、音楽における最大の喜びが、馴れ合いには存在しない。

馴れ合いをしないように気を付けてみると、自分というものが間違いなく成長して、人生が豊かになります。

ミュージシャンにはさみしがり屋が多いですが、慣れ合いの何処が悪いのかというと、一時的には楽しいかもしれませんが、「愛」というものが全くないんですよね。それは、音楽に対する愛、互いの違いを認めあえる愛、そして音楽を聴きたいという人に対する愛。人間がお互い癒着して時には足を引っ張り合うばかりで、インターアクトし合う土壌などが全くない。やっぱりミュージシャン同士が集まって共演する一番面白いのは、お互いの主張(俺はこういうグルーヴが好き的な)やお互いの成長(最近こういう歌にハマってるんだよ的な)というところにあると思うんです。異なる主張性の人間が複数そこにいることで生まれる新しい音楽に意味があるんじゃないかな?

馴れ合いのような関係ではなくて、音楽が好きで、ゴシップ話をせずに、自分の気持ちをはっきり主張でき、時には論争になることはあるけれども、基本的なところでは音楽が一番大事で、お互いの人間としての違いをリスペクトし合えるような友達が、私には年齢・職業・国籍問わず数人います。で、そんな友人と一緒にいると、必ず彼らからは得られるものがあるんです。それは、技術だったり、ネタだったり、それまでに意識してなかった事柄だったり...何らか気づかせてくれたりする人。彼らと接することで、成長できるのです。馴れ合いの関係から得られるものは、全くありません。昔のバンドメンバーさんや幼馴染や同郷とたまに会うと懐かしいけれども、馴れ合いの関係のままでは成長などを感じられることはほとんどないですね。多分、得られるものは『安心感』かもしれませんね、「馴れ合い関係の相手がいる」という安心感。でもその相手に向かって本当の自分の気持ちや夢などを語るようなことってありますか?ないんですよね。そこにいない誰かの陰口はあるかもしれないけど、腹を割って自分の気持ちを相手に伝えることもできなければ、真面目に演奏することもできない。

でも楽しけりゃいいじゃん!と思われそうですが、なんとなーく業界人特有の暗黙の了解しかなくて、そこにはお互いの音や主張を聞こうとする土壌がない。せいぜいその場にいない同業者のことを、みんなで裏話することで「自分の意見は言った」つもりになるんですよね。なぜそんなことが起こってしまうんでしょう。「刺激」が嫌いなんですよね。

残念ながら、刺激って音楽にとって最も必要なものです。海外では音楽演奏する時に、「Let's keep it fresh」と言いますが、音楽は、新鮮な状態で届けるのが大事なのです。刺激なしでは老婦人の匂いのようだ、とマイルス・デイヴィスが自伝に書いています。この刺激とは、外から入ってくる新鮮な空気。それなしでは成長できず、いつまでも同じ音楽の温め直しに過ぎない。それは、ただのハコバンや素人ならばカラオケでいいんです。ハコバンの仕事、若い頃私もやったことありますが、ただ毎日同じ曲目を演奏して生活に困らない...なんか実家みたいな雰囲気で安心感はありましたが、心が高揚するようなことはまったくないため、それこそそこのメンバーさんたちとは馴れ合いの関係になってしまいました。ですから、私は馴れ合いたいという気持ちもわかるんです。何となく安心したいときもあるし、刺激なんて受けたくない!という保守的な気持ちも、何となーくわかります(あまりないけど)。


「別に俺は成長なんてできなくてもいい!」

と思うのならば、直ちに自分を甘やかしてくれる心の実家へ帰ってくれてもいいのですが、もし今の自分の生活レベルを上げたいという願望を持っているのならば、馴れ合いの関係を断つべきでしょう。それによってもっとレベルの高い、深い人間関係が生まれます。

「この人と一緒にいると仕事もらえるかもしれない!」という下心ではなく、
「この人と一緒にいると成長できるかもしれない!」という気持ちが湧き、
自分自身も相手に「この人と一緒にいると成長できるかもしれない!」と感じさせることができるのです。
そういう間柄を持っていると、成長速度していき、誰からも足を引っ張られなくなり、自分がどんどん成長していきます。

私も馴れ合うのをやめてから、生活が充実してます。素晴らしい人の音楽を聴いたり優秀な人の話を聞くと、心がフレッシュになり、モティベーションが上がるのです。馴れ合わない関係からは常に新しいものが生まれる可能性があるのです。本、ネット、楽器練習を通して結果的に新たな仕事が舞い込んできて、刺激が引き寄せられてきて、人生そのものが良化していくのです。そう、習慣をやめるだけで、人は変われたりするんです!

マイルス・デイヴィスといえば、「音楽にはフレンドシップは必要ない」と言ってましたね。これも、結構気に入ってます。英語には馴れ合いという言葉は存在しませんが、彼の言いたいことは、身内っぽい関係を音楽に持ち込むな、というようなことだと思います。

アウトロー・ムーヴメントは、まさにこう言った馴れ合いの生ぬるい型を破った、新鮮で刺激的なミュージシャンの集まりなんです。その中でも一番はみ出たレジェンドのマール・ハガードが体調不良だそうです。気になります。



週刊アウトロー(オルタナティブ・カントリー/カントリーロック/プログレッシブ・カントリーの原点を探る会)
http://www.mag2.com/m/0001665793.html



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posted by Foomy at 03:01| 神奈川 | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする