カテゴリ
生活(1569)
(2908)
音楽(394)
雑学(50)
ドイツ(45)

2019年11月15日

フィドルの歴史9

フィドルを弾くことはギター(あるいはベースとか)を弾くこととは
根本的に違う感覚です。
同じ弦楽器でもまるで人格が変わったぐらい違うのです。

大体、世界にはプロのギタリストはごまんといますが
前回にも書いたようなコードチャートが堪能で仕事のできるフィドラーは、
実は稀です。ミュンヘンには一人しかいませんでした。
私のギター(!)の師匠です。そう、
彼も私も二人とも本当はギターがメインの楽器でした。
ところがギタリストは大勢いたけど
プロのフィドラーは彼一人しかいませんでした。
なのでフィドルの仕事となると彼が呼ばれ、
結局今はギターよりもフィドルの方で知られています。
それぐらい、フィドルはレアものだったんです。
それは今もあまり変わりません。
これはフィドラーにとって嬉しいと同時に不便なのです。
何故ならば、どこのハコ(ライブハウスやコンサートホールやスタジオ)も
ギターサウンドに合わせているからです。
誰もフィドルなんかに合わせてくれません。
フィドラーはマイクだけじゃ無理な場合、
ギターアンプを使うハメになります。
が、それではフィドル特有のサウンドは出ません。
ギターやベースにはフレットがあるのでその
音をヒットすればガーン!とパワフルな音が出る。
フィドラーはあらゆる半音や1/4音をスラーで弾いて
探る。つまりフィドラーは誰よりも自分の音と周りの音が聴こえてなくては
ならないのです。ちゃんと聴こえていないと
自分のピッチのズレにずっと気づかずにいることになります。
フィドルは音は管楽器よりずっと小さいけどバンド全体の感触を変えることができます。
ところがそこにエレキギターが入るといっぺんにバンドの感触はギターサウンドに染まります。
そこに更にフィドルが加わると実にカラフルなバンドになるはずです。
特にギターがアコースティックでコードを演奏してくれると美しいし
フィドルとの相性はバッチリだと思うのです。
上手いギターと上手いフィドラーが同じバンドにいるとカオスになりがちです。
どちらも自己主張が強いですからね。

(おわり)

■アウトロー・カントリーを学ぶなら「週刊アウトロー」
 http://www.mag2.com/m/0001665793.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発行人
 ブックエンドスタジオ 子安文
 E-MAIL foomy1@gmail.com

posted by Foomy at 01:30| 東京 ☀| 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フィドルの歴史8

譜面か耳コピか?

フィドルを覚えるには譜面は読めた方がいいけど、
ただしオールドタイムのフィドルは古いレコードをたくさん聴いて
耳コピするのが早い、などと言われます。

事実として昔のフィドラーたちは皆
譜面とは無縁だったから耳コピでいいんじゃないか
という説があります。

私の意見としては、
今時のフィドラーは少なくともチャート(コード進行)を
読めた方がいいということ。
もしあなたがスタジオやジャムセッションに呼ばれたいなら
チャートを問題なく読解できることは必須です!

実際、コードチャートの読み書きができて
相対的音感を持つミュージシャンの方が
絶対音感と技術を持っている人よりも現場では引っ張りだこです。
不公平かもしれませんがこれは事実です。

なので、もしあなたが『ヴァイオリニスト』じゃなくて『フィドラー』になりたいならば
最低限の理論を覚えてくださいね。

発行人 子安文 https://www.instagram.com/foomy1/

ブックエンドスタジオ:レコーディング・プロデュース・ミキシング
個人教室[ベース・フィドル・ギター・ヴォーカル]

posted by Foomy at 00:57| 東京 ☀| 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月14日

フィドルの歴史7

前回は二種類のフィドルスタイルを紹介しましたが、
他のスタイルは:

ケイジャン

アメリカ南部主にルイジアナ州の中でも特にニューオーリンズで流行ったスタイルです。
ブルーグラスほどにテクニカルではなくて、
テンポもハイスピードではありませんが、
シンコペーションがあってアクセントが違います。
ブルーグラスでは1と3にアクセントを感じますが、
ケイジャンはアクセントをズラしたりします。

オールドタイム

アパラチア山脈のスタイルです。
本来オールドタイムというとアパラチアの音楽を意味しています。
最も古いまんまの音楽が残っており、
ダブルストップも複雑なフィルインも少なく、
反復が多いです。

メイソン・ディクソン

アメリカ北部、カナダのフィドルスタイルです。
アイリッシュとスコットィッシュとケイジャンの影響が
混ざったフュージョンを弾いている人が北へ行けば行くほど
多いようです。


発行人 子安文 https://www.instagram.com/foomy1/

ブックエンドスタジオ:レコーディング・プロデュース・ミキシング
個人教室[ベース・フィドル・ギター・ヴォーカル]
posted by Foomy at 02:38| 東京 ☀| 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月13日

フィドルの歴史6

フィドル弾きのスタイル

Texas Swing

アリゾナとテキサスで盛んなスタイルは
テキサス・スウィング。
これは1930年には既に最もポピュラーだったスタイルで、
アメリカ中で圧倒的にポピュラーなスタイルになり、
ポップスにも影響を与えました。
元を辿るとメキシコのマリアッチ音楽と
ビバップとニューオーリンズ・ジャズとブルースの
要素を持っていて、
どれが先かはわからないほど古くからあります。
テキサススタイルは単音が多く、
ダブルストップが少なく、派手でグラマラスでヴァーチュオーゾなイメージで
全米で注目を浴びました。

Bill Monroe

もう一つのスタイルはブルーグラスで、
このスタイルによって新しい音楽ジャンルが生まれました。
それがブルーグラスというスタイルで、
これはテキサスよりあとの30年代以降に
マンドリン奏者ビル・モンローによって
確立され、
厳密にはブルーグラスはスコットランド、イングランド、アイルランドの
ダンスミュージックのオールドタイマーから由来されているのだそうです。

発行人 子安文 https://www.instagram.com/foomy1/

ブックエンドスタジオ:レコーディング・プロデュース・ミキシング
個人教室[ベース・フィドル・ギター・ヴォーカル]



SとW の発音、せっかく日本語にも存在するのにあまり言えてない人々が多いです。英語では子音をちゃんと言わないと意味が変わってしまうどころか歌のリズムが狂ってしまいます。英語と言えばRやThを気にする人が多いけど、それ以前に、せっかく日本語にも存在する発音を見直した方がいいですね。無声音のSのさしすせそや有声音のわうぃううぇをを極めつけましょう!
#英語発音 #英語 #カントリーミュージック #えいご #countrymusic #merlehaggard
posted by Foomy at 04:07| 東京 ☁| 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月12日

フィドルの歴史5

パーツ


ブリッジ(駒)の材木のほとんどはメイプルでできています。
ブリッジで気をつけなくてはならないのは弦の食い込みの部分です。
特にE弦やA弦の好音弦はとても細いのでブリッジを切り込むことを防ぐための
エボニーかアイボリーのインサートを弦とブリッジの間にはさんたり、
薄い羊皮紙をブリッジに貼り付けたりしています。
オールドタイマー・フィドラーにはウォールナットのブリッジを使う人もいますが、
無難なのはメイプルでしょう。

ペグの材木はローズウッドが最もふさわしいです。
エボニー製もありますが
ローズウッドの方が適当に油を含んでいるため、
回しやすいです。
ペグが滑りすぎたりする場合は
松脂を若干ペグに付けると元に戻ります。
付けすぎると全然回らなくなるので気をつけましょう。
回し難い時は専用クレヨンを塗ると元に戻ります。
このクレヨンはスペイン製ワックスと松脂のコンビネーションなので
回り難い時と滑りすぎる時の両方に使えます。

発行人 子安文 https://www.instagram.com/foomy1/

ブックエンドスタジオ:レコーディング・プロデュース・ミキシング
個人教室[ベース・フィドル・ギター・ヴォーカル]

posted by Foomy at 14:49| 東京 ☀| 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フィドルの歴史4

フィドルの種類

1700年からヴァイオリンはヨーロッパ、主にイタリアとドイツで作られ、
二種類の音色的傾向に別れています。

1、作りもサウンドも厚めで太めの代表としてアマーティ(イタリア)かシュタイナー(ドイツ)。
2、作りも華奢でスリムなストラディヴァリ(イタリア)かグァルネリ(イタリア)。

この、二つのタイプをどう聞き分けるかというと、
太めの1はソフトで深く甘い音で
スリムな2はシャープで音量の高いタイプ。

間違えないで欲しいのですが、
アマーティとストラディヴァリは
音質のスタイルを意味するのであり、。
あくまでサウンドの傾向として考えて下さい。
ヴァイオリンの有名ブランドではありません。

私は二種類のヴァイオリンを持ってますが、
1つ目は低音が効いていてサステイン(音の余韻)が長い。
もう片方はアタックが強くて瞬間的な響きがする。
前者はアマーティタイプで、後者はストラディヴァリタイプだ、ということで、
どっちが良いか?というのは非常に難しい問題です。

ただ、ここで強いて
良い楽器と悪い楽器の違いを説明しましょう...

ヴァイオリン初心者が初めてヴァイオリンを買う時に注意して欲しいこと:

まず、キズがどこにあるかを調べることです。
ボディーのトップ(表板)の表面の傷は悪いものではありません。
後々書きますがニスは剥がれ云々を気にしすぎて塗り直して楽器をダメにするより
そのまま放っておく方がいいと思います。ボディーの傷は音に影響あるという説もありますが、
私個人はそれを信じません。ただし、
バット(ネックとトップが繋がる部分)やスクロール(糸巻き部)のキズは悪い証拠なので
その部分は買う前に大丈夫か確認すること。

次に、木材が良質であること。ヨーロッパのメイプルで、木目がきめ細かいほど材質が良いとされます。
ただ、木材が良くても安物を作る工場もあります。
良い楽器は材質だけでなくどれだけ丁寧に作られたかにもよるので、
その目安になるのが角です。角がスムーズに丸くできているかどうかです。
角が綺麗になっている場合は、職人が他の部分も丁寧に作った印です。

ヴァイオリンのフィニッシュ(塗装)には二種類のニスが使われ、
アルコール系とターペンティン・オイル系のどちらかになりますが、
塗装の目的は湿気対策と音響特性の改善であるとされます
が、ニスに音響特性を改善する効果は無いとする説もあり、
ニスが消えることで塗り直す必要ないと思います。
キズは特に気にすることありません。

良い弓とは...
ブラジルのローズウッドが最良とされます。
弓毛からフロッグのところに銀色のメタルトリムと四角いものがあって
パールインレイが付いていることも良い弓である印になります。
たまにトリムがメタルでない場合もあります。これは、
安い弓だということになりますが、
必ずしも安いから悪いというわけではありません。
弓の先が、綺麗なカーヴになっているのも質の良さを表します。

弓毛はシベリアの馬の毛を使っています、尻尾ではなくて。
色も大事で、濃い色のものは荒っぽくコントラバス用に向いていますが
ヴァイオリンには向いていません。
デリケートなニュアンスを弾くには白い毛を使うのがベストでしょう。

多くのフィドラーの楽器は松脂で真っ白になっていますが、
あれは「たくさん弾きこんでいるよ」というアピールに過ぎず、
普通に演奏後に拭いた方が良い音が出ます。

弦は一般的にはヴァイオリンの場合はE弦はスティールで、
Gはゴールド、DとAはシルバーのガット弦ですが、
多くのフィドラーは4弦ともスティールを使います。
理由は、安いからです。
ガット弦の方がソフトで楽器には優しいのですが。

発行人子安文https://www.instagram.com/foomy1/

ブックエンドスタジオ:レコーディング・プロデュース・ミキシング
個人教室[ベース・フィドル・ギター・ヴォーカル]

posted by Foomy at 03:10| 東京 ☀| 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月11日

フィドルの歴史3

Q「フィドルミュージックって何?」


フィドル専用の音楽ってどんなものかというと、
伝統のフィドル音楽を辿ると、ヴァイオリンと同じくダンスミュージックでした。
中世の絵画を見るとよくフィドラーが描かれています。
庶民が集って踊っているところにフィドルが演奏されていますよね。
フィドル=フォーク(庶民が踊るための)ダンス楽器なのです。

ヴァイオリンが貴族の舞踏会用の楽器だったように
フィドルは庶民のダンスパーティーの大事な楽器でした。

ただ、ヴァイオリンと違ってフィドルは庶民のためで、
庶民の間では譜面などは存在しませんでした。

譜面の記録がないため、
いつ頃から今日のフォーク音楽(カントリーやブルースのルーツにあたる音楽ジャンル)の
楽曲ができたのか確かではありません。

確かなのは米国のフィドル音楽(フォークミュージック)の
ほとんどがイングランド、アイルランド、ウェイルス、スコットランドから
来た、ということです。

イングランドの特徴としてマイナーキーとモーダルサウンドが主流(若干暗い浮遊感)。
アイルランドの特徴は攻撃的で粗野。
スコットランドの特徴は暗くて憂鬱。
ウェイルスはイングランドを攻撃的にさせた雰囲気。

アメリカのフォークはサウンド面で英国から影響を受けたものだと言えます。



Q「フィドラーの役割とは?」

フィドルはダンス音楽の伴奏楽器でありながらも
ソロ楽器になりました。
フィドルは人々がダンスするためのダンス楽器であるだけでなく、
リスニングミュージックの楽器にもなりました。
何故ならばフィドルは大変に高度な楽器であり、
最も難しい楽器であることを誰でも知っていたからです。
フィドラーはダンサーやシンガーやお笑い芸人のように注目を浴びて
自分の芸を見せる主役としてスター扱いされるようになりました。



発行元 ブックエンドスタジオ Bookend Studio
■アウトロー・カントリーを学ぶなら「週刊アウトロー」
 http://www.mag2.com/m/0001665793.html
発行人
 ブックエンドスタジオ 子安文
 E-MAIL foomy1@gmail.com
posted by Foomy at 16:40| 東京 ☁| 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フィドルの歴史A

ヴァイオリンとフィドルの違い

中東のレヴェックから今のヴァイオル楽器へ発展されたのは15世紀のことです。
4弦楽器は更に洗練され、
楽器の中で最も繊細で高度な高級楽器になったのはその頃です。
ヴァイオリンはヴァイオル楽器の中でも一番デリケートな楽器で、
裕福な階級や貴族の間で流行り、
社交界のステータスシンボルになり上がりました。

そんなヴァイオリンには田舎にいとこがいます。
それがフィドルです。

野暮ったいイメージのフィドルは
洗練されたヴァイオリンの田舎のいとこと呼ばれるようになりました。

現在も同じ4弦楽器でもフォークやブルーグラスやカントリーミュージックを演奏する人のことを、
『ヴァイオリニスト』ではなく『フィドラー』と呼んでいます。

発行元 ブックエンドスタジオ Bookend Studio

ツイッター
https://twitter.com/foomy

Facebook
※友達申請の際にはメッセージ不要(プロフィールを見ます)
https://www.facebook.com/foomy1
posted by Foomy at 01:51| 東京 ☀| 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月10日

フィドルの歴史@

ヴァイオリンの生まれ

今日のフィドルの元になった楽器は、
アラブのレヴェックという洋梨型のフレットレスの三弦楽器で、
見た目はマンドリンに似たものでした。
レヴェックは11〜12世紀にスペイン経由でヨーロッパへ広まり、
5度調弦で、チェロのようにタテに膝の上に置いて
ダンス音楽によく使用されました。
約100年たつと上にもう一本の弦が付け足され、4弦楽器になりました。
単音でメロディーを弾く時に隣の弦が邪魔にならなくするためにアーチ型のブリッジが取り付けられました。
ボディーの方にも弓の毛が当たらないために、
真ん中に窪みが入り、女性のウェストのような形になりました。

(つづく)


■アウトロー・カントリーを学ぶなら「週刊アウトロー
 http://www.mag2.com/m/0001665793.html
 ブックエンドスタジオ 子安文
 E-MAIL foomy1@gmail.com
posted by Foomy at 02:58| 東京 ☀| 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月04日

ディミニッシュを見直そう!


最近の譜面との上手い付き合い方と
ディミニッシュと書いてなくてもディミニッシュを使う方法を
メルマガで紹介しまーす!
有料:プロ・ベーシスト直伝!!ジャズのアドリブ法
http://www.mag2.com/m/0001661492.html
posted by Foomy at 01:24| 東京 ☁| 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする